『腸内洗浄』ってよくテレビや雑誌で見たりするんだけど、いいの?
実は、私もしたことがあります。
どうだった?
思っていたよりも簡単で、終わった後はスッキリしました!
すぐ痩せた!?
…。
その考え方は、ちょっと良くないですね。
えっ?腸内洗浄をすれば痩せるんじゃないの?
やろうと思っていたのに…。
確かにその効果はあるんですが、その考えのままではせっかくやっても無駄になるかもしれないですね…。
えっ?何で?
詳しく教えて!!!
じゃー、腸内洗浄をして痩せるための正しい考え方を解説しますね。
腸内洗浄は悪い事?
腸内洗浄とは、洗浄液などを肛門から直接腸に流し込み、便を流し出すものです。
自然な排便ではなく、半強制的に排便をするものなので、なんとなく体に悪い事のようにも感じますが、そのような事はありません。
実際に、今も数多くの病院で行われていますし、なんなら家庭で手軽に出来る物もあります。
専用の機械や道具を使い、安全に留意しながらすればむしろいいものです。
新薬の認可もなかなか出さないような、判断の厳しい厚生労働省が認可しているから大丈夫です!
腸内洗浄をする目的を間違えてはいけない!
腸内洗浄をして便を出せば、出た便の分の体重が減ります。
便秘で苦しめられた数日分の便を出すこともできます。
しかし!
それだけを目的にしてしまうのは大きな間違いです。
体重が減ってもすぐに元に戻る
生き物は食べ物を食べなければ生きていけません。食べ物を食べれば当然、便が作られます。
腸内洗浄でどんなに大量に便を出したとしても、便は常に作られているので出して減った分の体重も、数日もすればすぐに戻ってしまいます。
体重だけを気にして腸内洗浄をするのは間違いです。
減量に苦しむボクサーが、計量直前でやる分にはいいかもしれませんね。
便秘の解消目的で使うのは大間違いな訳
腸の中でも、便が作られるのは大腸です。
この大腸は水分を吸収する働きがあるので、便秘がヒドクて何日も出ないと便の中の水分がドンドン吸収されてしまい、硬い便になってしまいます。
硬い便になれば、それだけ出にくくなるので便秘もヒドクなりますね。
そこで、便秘薬を飲んで大腸が水分を吸収するのを阻害したり、食物繊維や水分を大量に摂ったりするのが便秘解消法としてよく知られています。
腸内洗浄では、便秘で硬くなった便に直接水分を吸収させることができるので、ものすごく簡単に便を出すことができます。
確かに、便が出てしまえば『便秘が解消された!』とも言えるのでしょうが、根本的な解決にはなりません。
なぜなら、
腸内環境が悪いままだから。
便秘になるという事は、腸内環境が悪いからなるんです。
腸内洗浄で便を強制的に出したとしても、腸の状態が悪いとまた便秘になります。
便秘になる
↓
腸内洗浄
↓
スッキリ!
↓
腸内環境は同じだからまた便秘になる
↓
腸内洗浄
↓
スッキリ!
↓
腸内環境は同じだからまた便秘になる
便秘は永遠に続く…
便秘を解消したいのであれば、腸内環境を整えましょう。
腸内環境の改善には、乳酸菌が効果的です。乳酸菌にはダイエット効果もありますが、便秘の改善にも効果があります。
【要約】
健常人94人に乳酸菌(Bifidobacterium属)の入ったカプセルを2週間摂取させたところ、
・便秘だった人
・便秘では無かった人
・下痢気味だった人
その全てに便性状の改善が見られた。(便秘の人は出るように、下痢の人は硬さが出た。)
乳酸菌サプリについてはコチラにおススメを紹介しています。(ダイエット効果に焦点を当てていますが、Bifidobacterium属も配合されています。)
腸内洗浄をする理由は1つ!【痩せやすい腸内環境に素早く変化させるため】
腸内洗浄って、便を出すための物でしょ?
他に理由があるの?
理由はただ1つ!
『腸内環境を痩せやすい状態に変化させるため』
です!
『腸内環境を整える』とはよく言いますが、実際の所これは何なのか?
それには、腸内細菌のバランスがポイントです!
腸内環境は腸内細菌のバランスが大事
腸の中には、たくさんの腸内細菌が存在しています。重さで言うとキロ単位で存在しています。
『細菌』と聞くと嫌なイメージを持ちそうですが、人間は腸内細菌がいないと生きていけません。腸内細菌に助けられて生きています。
そして、この腸内細菌がたくさん集まっているのを『腸内フローラ』といいます。
お花畑って意味です♪
お花畑みたいに見えるから、そう名づけられました。
このお花畑、キレイな花だけならキレイでいいのですが、枯れて腐れたような花がたくさんあるとキレイには見えませんよね?↓
腸内フローラも同じで、いい菌だけならいいのですが、悪い菌が多くいると腸内環境は悪くなります。
この、いい菌を『善玉菌』悪い菌を『悪玉菌』といい、腸内環境がいいとは、善玉菌の割合が多い事をいいます。
いい腸内環境は、腸内細菌のバランスがいい!
この腸内細菌のバランスは、
善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7
の割合がいいと言われています。
善玉菌はまだ多くても大丈夫ですけどね。
善玉菌が多ければ日和見菌が味方になる
日和見菌(ひよりみきん)とは、善玉菌にも悪玉菌にも属さない、どちらにも見方をする中立の立場の菌です。
完全な中立ならいいのですが、卑怯なことに『勢力が強い方の見方をする』という性質があります。
少しでも悪玉菌が多ければ悪玉菌の見方をして、腸内環境を悪くします。
逆に、善玉菌が多ければ日和見菌も腸内環境を良くしてくれます。
つまり、腸内洗浄の目的は悪玉菌の排除!
悪玉菌が多い状態では、腸内環境は最悪な状態です。
日和見菌まで悪玉菌みたいに働くと、いい菌1:悪い菌9みたいに強烈な劣勢状態になります。
おならが臭い人なんかは、特に要注意ですね…。
腸内洗浄をして、一気に悪玉菌を多く含む便を出してしまうことで、腸内環境を早く変化させようという訳ですね!
普通に食生活などで腸内環境を改善しようとしたら、結構な時間がかかりますから…。
善玉菌の補充も大事!
腸内洗浄をして悪玉菌を出しても、実は腸内細菌のバランスは変わらないんです。
国立がん研究センターと東工大のグループによる調査によると、腸内洗浄前後の腸内細菌を調べたところ、洗浄60日後の腸内細菌は、洗浄する前と変わっていなかったとの結果になった。
つまり、腸内洗浄してから何もしなければ同じ腸内環境に戻るんですね。
じゃーどうすればいいの?
善玉菌を補充しましょう!
ただし、善玉菌なら何でもいい訳ではありません。
痩せやすい体になりたいなら、痩せやすい善玉菌も選ぶ必要があります。
痩せやすい体にしてくれる善玉菌とは?
善玉菌は、もっと詳細に言えば乳酸菌です。この乳酸菌にも膨大な種類があるのですが、痩せる効果がある乳酸菌は
- ラクトバチルス属
- ビフィドバクテリウム属
の2種類だけです。
この2種類の善玉菌をしっかり補充しましょう!
痩せやすい善玉菌を効率的に摂るには?
狙って善玉菌を効率的に摂るには、サプリが効率的です。
ヨーグルトなどを食べても、口から入れた善玉菌は胃の胃酸にやられてほとんどが死んでしまい、腸まで届くのはわずかしか残らないのと、痩せる効果がある菌が入っているかの判断が難しいからです。
その点サプリであれば、腸まで届くように設計されているので腸内に痩せる効果のある善玉菌を送り込むことができます!
腸内洗浄で痩せるためのまとめ
腸内洗浄から痩せるまでの流れは、以下の通りです。
痩せるまでの流れ
腸内洗浄をする
↓
悪玉菌を出してしまう
↓
痩せる効果のある乳酸菌を摂取
↓
腸内環境が改善!
↓
痩せやすい体に!
↓
痩せる!
結果的には、痩せやすい体を作るための準備が『腸内洗浄の目的』ですね。
決して、便を出して体重を軽くしようという目的では使わないでください。
腸内洗浄は自宅でも手軽に・安全に出来ます!
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