ダイエット中の運動は、週2・3くらいがいいって知っていました?
えっ?毎日運動しないとカロリー消費できなくて太っちゃうんじゃないの!?
よく言われるけど、実はただの
思い込みなんだ!
本当に、毎日しなくていいの?
いいんです!
ダイエットの基本は、食事と運動ですね。
『食べなければ太らないし、動けば痩せる!』
シンプル!
単純に考えれば、運動すればするほど痩せそうなものですが、そう単純ではないのがダイエット。
単純じゃないから、なかなか成功しないんですよね。
私が毎日の運動をおススメしないのには、科学的な根拠がありますので、
2:2~3日くらいが丁度いい理由
の2点について、3つずつ合計6つの理由を解説していきますね。
運動を毎日しない方がいい【3つの理由】
『毎日ジムに行くぞ!』『毎日ウォーキングを続けるぞ!』
みたいな感じで決めてやる人は多いと思います。
私も、ほぼ毎日ランニングを10キロくらい(日によって7キロとか20キロとかバラバラ)している時期もありました。
しかし、それはダイエットのためではありません。
趣味でサッカー(社会人リーグ)をしているので、試合で圧倒的に走れる体が欲しかったからです。
主に心肺能力の向上を目的にしていました。
今、私がダイエットのためだけに運動をするなら
絶対に、毎日はしませんね!
なぜなら、毎日の運動には、欠点があるから…。
⇒乳酸・活性酸素がたまり体が酸性になる
運動の時に筋肉で糖が燃えると同時に『乳酸』という物質が作られます。乳酸は疲労を防ぐ効果があるのですが、成分としては酸性です。
また、体は疲れると『活性酸素』がたまります。これも酸性の物質です。
運動で疲労すると、『乳酸』『活性酸素』という酸性の物質がたまり、
体のpH値が酸性に傾きます。
つまり、体が酸性になります。
人の体はアルカリ性なので、真逆の性質になってしまうんですね。
酸性か、中性か、アルカリ性か。をみる尺度で、0~14までの数値で表されます。
0に近いほど酸性で、7が中性。7より大きいとアルカリ性です。
人って弱酸性なんだよね?
それは有名なCMの影響だね。
弱酸性なのは『肌』の話。
体の部分によってpH値は違うんだよ。
胃液:1~3(酸性)
肌:4.5~6(弱酸性)
体液:7.3~7.4(アルカリ性)
※体液(血液)がアルカリ性という事は、体内は一部を除きアルカリ性なんです。
ちなみに、海水はpH:8くらいでアルカリ性です。
人は、進化の過程で海から陸にあがってきました。海水と血液(体液)が同じアルカリ性なのにはそこら辺の関係もあるかもしれませんね。
人は『アルカリ性であるのが普通の状態』という事は、疲労で体が酸性に傾くのは良くない状態なんですね。
・体が酸性になるとどうなるか?
体がアルカリ性から酸性に変わると、酸から内臓を守ろうとして脂肪が付きます。内臓脂肪ですね。
せっかく毎日運動して頑張っても、脂肪が付くのを助けてしまうのでは頑張りが台無しです。
また、頭痛や倦怠感などの症状も出てくるので、全体的に健康に悪いですね。
だからこそ、あまり疲労を貯めないためにも、毎日の運動は良くないと言えます。
⇒運動の後が問題…暴飲暴食になりやすいメカニズムが
運動すると、汗として水分が失われ、筋肉を働かすエネルギーとして糖が失われます。
- 水分が失われると⇒のどが渇く
- 糖が失われると⇒お腹がすく
水分と糖が失われた状態では『命が危ない』と脳が判断し、『水分と糖分を摂れ!!』との命令が出ます。そのため、非常に強い渇きと飢えを感じます。
つまり、暴飲暴食に繋がるんですね。
「いっぱい運動したから大丈夫」と思って、ちょっとだけと糖質のあるジュースやお菓子を飲んだり食べたり…。
あなたにも思い当たるフシありませんか?
そして、その『ちょっとだけ』が「もう一口…」「もう一個…」「もういいや!食べちゃえ」になった事ありませんか?
そして、せっかく続いた食事制限が緩んでしまいませんか?
あ…。
自分の事だ…。
…。
私はビールを…。
糖には麻薬みたいな作用があり、少しでも摂るとドンドン欲しくなります。その強大な魅力に抗うことができる人は、最初からダイエットが必要にはならないでしょう…。
⇒筋肉を付けるのに、毎日では逆効果にも
筋肉が多いと、代謝が高くなって痩せやすくなりますね。
そもそも筋肉って、どうしたらつくと思いますか?
え?運動したらつくでしょ?
正解!と言ってあげたいけど、
不正解!
筋肉は、運動後に休むことでつきます。
同じような事じゃないの?
それが全然違うんです。
極端な例をあげると、もともとソフトマッチョくらいの人が「運動しまくってゴリゴリマッチョになるぞ!!」って意気込んで、毎日寝るとき以外は筋トレをしていたとします。毎日毎日ハードに。
それを続けた結果、どうなると思います?
・
・
・
ゴリゴリマッチョどころかガリガリ君になります。
筋肉は、
細い筋繊維の集合体です。
その筋線維が集まって、伸び縮みすることで関節を働かすことができます。筋トレなどで筋肉を使うと、その細い筋繊維がプチプチッと切れます。(微々たるものです)
その切れた筋繊維が回復する前に、また筋肉をどんどん使うと次々に他の筋繊維まで切れていってしまい、
筋肉がどんどん壊れます。
そんな状態を続けていくと、筋肉がつくどころか減ってしまうので、
せっかくの努力が逆効果になります!
これは極端な例ですが、
筋肉を休ませてあげることも必要です。
だからこそ、毎日の運動はあまりオススメしないんです。
週2・3回の運動がいい【3つの理由】
週2・3回の運動の利点を挙げると、
2:食事療法の邪魔にならない
3:筋肉を効果的につけられる
の3つが挙げられます。
⇒運動が続きやすい
ダイエットで大事なことは、とにかく継続する事。
辞めてしまったら痩せる事なんてありえませんもんね。
痩せるだけなら食事療法だけでもいいのですが、引き締まった体を手に入れたいのであれば、運動は欠かせません。
運動が続かない理由に、
『体がキツイのに無理やり運動しようとするから』
というのも挙げられます。
『しようと』というのがポイントで、やろうと思ったけど実際にはやらなかった場合ですね。
人は、『やらないといけないと思った事をやらなかったら、自己否定をしてしまう生き物』なので、自己否定が積み重なると自己評価が下がります。
「自分なんて、どうせ運動続けるの無理なんだ」
となってしまい、継続できなくなります。
運動だけならまだいいのですが、食事療法までも一緒に辞めてしまうので、
痩せられない&リバウンドします。
それよりも、体調や天候に合わせて週2・3回程度の運動にとどめておいた方が
継続ができます。
たまにする運動は気分転換にもなりますからね。
忙しい人でも大丈夫!
⇒食事療法の邪魔にならない
運動すると、水分と糖分が急激に抜けて、強烈な『渇き』と『飢え』に襲われます。
それから、『暴飲暴食に繋がりやすい』というメカニズムは先ほど説明した通りです。
この暴飲暴食を一度でも許してしまうと、体が暴飲暴食をする事での快楽を覚えてしまうので、一気に食べる量が増えてしまいます。
これは、人間の持っている生存本能なので、抵抗すること(自分との戦いに勝つこと)は難しいのです…。
だからこそ、運動は週2・3回くらいでほどほどにしていた方が自分との戦いにも勝ちやすいんです。
自分との戦いに勝てれば、食事療法の邪魔になりません!
⇒筋肉を効果的につけられる
運動で筋肉を使うことにより切れた筋繊維は、休んでいる時に
「前はあのくらいで切れたから、もっと強くなるぞ!」
と、以前よりも強くなって回復します。
『超回復』と呼ばれるものです。
その超回復のおかげで、筋肉が大きく強く成長します。
筋肉が育てば、それだけ基礎代謝(何もしなくてもエネルギーを使う)が高まるので、
痩せやすい体になります。
この超回復には、運動後に2~3日の休養が必要です。(個人差あり)
そのため、『2~3日おきで運動する』と考えると、週2~3回の運動が効果的という訳ですね。
そういう理由だったんだね。
毎日やるより効率的でいいね!
分かってもらえたようで良かったよ。
でも、もしも「毎日運動しないと気が済まない」という人や「ジムの会費がもったいない」という人は、
2日目:下半身を鍛える
3日目:上半身を鍛える
4日目:有酸素運動だけをするのように、パーツごとに完全に分けてやれば効率的に鍛えられます。
↑これだけやる根性のある人は、ダイエットどころではなく最強ボディーになれそうですね。
まとめ
運動は、『継続することが大事』
継続するためには、『無理なくするのが大事』
無理なくするためには、『効率よくするのが大事』
効率よくするためには、『運動は毎日ではなく、週2・3回程度がいい!!』
お腹を割るために使うEMSも、週2・3回で効果があると論文が出ています。
詳しくはこの記事に書いていますので参考になれば…。
この話題については以上です。
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